アメリカ映画界で最高の栄誉とされる第97回アカデミー賞に、
東映アニメーション製作の「あめだま」(英題:Magic Candies)が、短編アニメーション部門にノミネートされました。

 

米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーは、1月23日(現地時間)に、第97回アカデミー賞のノミネート作品の発表を行いました。
その中で、短編映画「あめだま」(英題:Magic Candies)が、短編アニメーション部門にノミネートされました。
当社としては、米アカデミー賞に作品がノミネートされたのは、どの部門においても本作が初めてです。

今回のノミネートを受け監督の西尾大介とプロデューサー鷲尾天からコメントも発表となりました。

授賞式は現地時間3月2日(日本時間3月3日)、ハリウッドのドルビー・シアターにて開催される予定です。

 

 

【原作者 | ペク・ヒナ(Heena Baek)】

・プロフィール

1971年韓国ソウル生まれ。韓国の梨花女子大学卒業後、カリフォルニア芸術大学でアニメーション制作を学ぶ。2004年のデビュー作『ふわふわくもパン』でボローニャ国際児童図書展「フィクション部門 今年の作家」に選ばれた。以降『お月さんのシャーベット』『天女銭湯』『天女かあさん』『あめだま』『ぼくは犬や』など精力的に創作を続け、独創的な作品世界を構築した。2020年「児童文学界のノーベル賞」と呼ばれる「アストリッド・リンドグレーン賞」を受賞し、世界中が認める児童文学作家として現在も活動中。

 

 

【監督 | 西尾大介(Daisuke Nishio)】

・コメント

とても光栄な事で信じられないくらいです。
先ずはこの作品を推薦して下さった方々はじめアカデミー賞の運営に関わる総ての方々に感謝します。
そして「あめだま」の総てのスタッフ、キャストの皆には最大限の讃辞を贈りたいと思います。
彼らの真摯で粘り強い仕事ぶりがあってこそこの作品の世界観をより鮮やかに表現できたのだと確信しています。
そして何より私達の作ったこの作品に様々な地域の多くの人たちが共感して下さった事に私は今とても感動しています。
「あめだま」を観て下さった方々やまだ観ていない方々、総ての方々に感謝の気持ちで一杯です。
ありがとうございます。

 

・プロフィール

1959年広島県生まれ。1981年東映動画(現東映アニメーション)入社、TVアニメ『Dr.スランプ アラレちゃん』で演出デビュー。『ドラゴンボールZ』『ゲゲゲの鬼太郎(第4期)』『金田一少年の事件簿』など数多くの作品のシリーズディレクターを務めてきた。2004年にはオリジナル作品『ふたりはプリキュア』を立ち上げ、その後20年以上に渡り現在まで続くロングシリーズとなっている。アクションだけでなく多様なジャンルの演出をこなし、この他『エアマスター』『インターステラ5555』などがある。

 

 

【プロデューサー | 鷲尾 天(Takashi Washio)】

・コメント

アカデミー会員の皆様、関係者の皆様、ノミネーション本当にありがとうございます。
原作の持つ魅力をいかにして映像で伝えるか、さらに映像として大事なことを突き詰めて考えよう、
というスタッフ全員の誠実な向き合い方が評価されたものだと思っています。
さらなる高みを目指して、皆様に愛される作品となることを心より望んでいます。

 

・プロフィール

1965年秋田県生まれ。慶応大学法学部卒業。教育出版社、TV局報道記者などを務め、1998年東映アニメーション入社。『キン肉マンⅡ世』でプロデューサーデビュー。2004年西尾監督とともに『ふたりはプリキュア』を立ち上げ、シリーズは20年以上経った現在も続いている。他に『おしりたんてい』『怪談レストラン』『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』『トリコ』などをプロデュースした。

 

作品情報

〈ストーリー〉
「一人で遊ぶんも悪くない…」 
公園で遊んでいる子供たちを眺めながら、片隅で一人でビー玉遊びをしているドンドン。
彼に寄り添うのは年老いた犬のグスリだけ。
新しいビー玉が欲しくて文房具屋に行ったドンドンは、店主のおじいさんから、ビー玉の代わりにあめだま一袋を買うことになる。
家に帰って色とりどりのあめだまから一粒選んで口に入れると、どこからか自分の名前を呼ぶ声が聞こえ始めて…?

心の声が聞こえるようになる、不思議なあめだま。
あなたは誰の声が聞きたいですか?

〈キャスト〉
嶋 陽大
岩崎ひろし
山路和弘
雨蘭咲木子
渡辺いっけい
大井希心
長谷川義史(特別出演)

〈スタッフ〉
原作:ペク・ヒナ『あめだま』『ぼくは犬や』
(韓国・Storybowl社刊、日本・ブロンズ新社刊)
監督:西尾大介
プロデューサー:鷲尾 天
音楽:佐藤直紀
アニメーションプロデューサー:西川和宏
CGスーパーバイザー:清水剛吏
アートディレクター:江場左知子

製作 東映アニメーション株式会社
アニメーション制作:ダンデライオンアニメーションスタジオ

〈受賞歴一覧〉

第25回ニューヨーク国際子ども映画祭(米国)
第64回ズリーン国際映画祭(チェコ)
第19回 札幌国際短編映画祭(日本)

第38回シネキッド・フェスティバル(オランダ)
第43回ケンブリッジ映画祭(イギリス)
第31回キネコ国際映画祭(日本)

 

アニメーション短編・審査員最優秀賞
ゴールデン・スリッパー最優秀子ども短編賞
ジャパン・プレミア・アワード
 最優秀国際短編映画賞
観客賞
短編部門日本作品賞

《公式ホームページ》: https://www.toei-anim.co.jp/movie/magic_candies/