世界に誇る企画製作力
東映アニメーションが創立以来今も昔も変わらないのは、当社はプロダクションであるということ。
年間約250本もの作品製作を可能にしている、当社の誇る製作工程をご紹介します。
作品のテーマ、ターゲット層、展開するメディア、公開後の展開などを企画書に落とし込みます。
作品のテーマや狙いを話し合い、全体の構成や、作品に登場するキャラクターやアイテムのデザイン、設定などを決めて、企画書を作成します。
作品の企画意図などをもとに、物語を文章化します。
製作準備が整うと、いよいよ製作の工程へと進みます。TVシリーズ1話あたりの作画枚数は平均3,000~4,500枚で、作品や話数によっては更に枚数が増えることも。スタッフ一人ひとりがチームとして一致団結し、アニメーションを製作します。
シナリオをもとに、演出方法などを各スタッフに伝えるために、作品の設計図ともいえる説明用の絵を描きます。
絵コンテをもとに場面ごとに構図を決め、キャラクターの芝居やアクションの要となる絵(原画)を描きます。
キャラクターなどの色を決めます。
原画と原画の間の動きを表現する絵(動画)を描きます。
キャラクターの後ろにある背景を描きます。
色の塗られていない動画に、色指定で決められた色を塗ります。
CGを使って、さらに緻密でクオリティの高い絵を描きます。
光や影などをつけたり、質感を増したりして絵を仕上げます。
上記工程で製作された映像を編集し、作品としての最終的な仕上げを行います。これを経て、テレビ放映や劇場公開が行われます。
彩色した動画と背景、CGをコンピューター上でひとつの絵に合成して映像にします。
でき上がった映像を物語の順番につないで、セリフや効果音、BGMを入れます。
アニメーション製作は海を越えて
アニメーションの製作は、当社のスタジオの中でのみ行われているわけではありません。当社では、フィリピン・マニラに製作子会社TOEI ANIMATION PHILS., INC.(TAP)を設立し、東京の大泉スタジオと光ケーブルを敷設して、国境を越えた製作ネットワークを実現しています。また、国内の21の協力製作プロダクションとの間にも専用回線を設け、製作工程のフルデジタル化を実現し、作業の効率化を図っています。