左から:鷲尾 天氏、文情厚氏、權娓慶(クォン・ミギョン)氏
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左から:鷲尾 天氏、文情厚氏、權娓慶(クォン・ミギョン)氏

 

4月14日(金)、東映アニメーションは韓国を代表する人気コンテンツ・スタジオのStudio N と韓国発・ウェブトゥーン『高手』のアニメ化に向けた共同開発を発表した。

『高手』は、Naver Webtoon及びラインマンガのプラットフォームなどを通じて日本語、英語、中国語で連載され、現在まで累積閲覧数14億回を達成した人気作である。
1996年から韓国で連載された人気出版漫画『龍飛不敗』(柳己韻 (リュ・ギフン)氏(文)と文情厚(ムン·ジョンフ)氏(絵))の続編を、Naver Webtoonにて連載し、人気を博した。個性的なキャラクター、深い世界観と圧倒的な戦闘シーンで前作を読んで育った世代からウェブトゥーンに慣れ親しんでいる現代の読者まで幅広い年齢層から支持を得ている。

Studio Nの親会社であるNaver Webtoonの本社にて行われた『高手』の共同開発の業務協約締結式に、東映アニメーション執行役員エグゼクティブプロデューサーの鷲尾 天氏とStudioNの代表取締役社長 權娓慶(クォン・ミギョン)氏、そして『高手』の原作者である文情厚氏が参席した。

今回の共同製作を通じて両社は、各社の映像化ノウハウ、グローバルコンテンツの製作力と技術力を結合し、世界市場を狙ったヒット作創出を目指している。

東映アニメーションの鷲尾天エグゼクティブプロデューサーは、「ウェブトゥーン『高手』は壮大な世界観と力強いストーリー、魅力的なキャラクターを兼ね備えた素晴らしい作品」とし、「ウェブトゥーンIPの映像化をリードするStudioN と、アクション大河ドラマアニメーションを得意とする東映アニメーションが手を携えて、グローバルヒット作を作り上げる非常に有意義な試み」と話した。

Studio Nの代表取締役社長の權娓慶氏は「グローバル市場が注目するNaver WebtoonのIPを日本最高峰の製作会社と共にアニメーションとして披露することになり、期待が大きい」とし、「今回のパートナーシップは原作のグローバルファンを拡大する一方で、StudioNのアニメーション事業力を一層強化できる機会になるだろう」と述べた。

【東映アニメーション】
1956年に設立された東映アニメーションは『銀河鉄道999』、『ドラゴンボール』、『ワンピース』、『プリキュア』、『スラムダンク』、『美少女戦士セーラームーン』などグローバルヒット作を多数輩出した世界最大規模のアニメーション企業である。255本の劇場版アニメーションと、1万3,100話に及ぶシリーズアニメーションを通して、全世界に熱狂的なアニメーションのファン層を構築した。

【StudioN】
Naver Webtoonの子会社であるStudioNは韓国発・人気ウェブトゥーンの映像化を積極的に行っている。グローバルヒット作である『Sweet home-僕と世界の絶望-』、『ユミの細胞たち』などの人気ドラマを製作し、オリジナルコンテンツとしてウェブトゥーンの潜在力を立証してきた。親会社のウェブトゥーンIPのみならず、StudioNのオリジナルIPである『その年、私たちは』がグローバル的にヒットし、グローバル人気コンテンツを続々と製作した韓国では珍しくアニメーションと実写の二つのジャンルを行き来する画期的な試みに成功したスタジオである。最近では日本の原作である『スマートフォンを落としただけなのに』をネットフリックスオリジナルとして発表し、話題となった。

【ウェブトゥーン『高手』】

ウェブトゥーン『高手』は人気漫画家の柳己韻氏と文情厚氏コンビのロングヒット作品である『龍飛不敗』と同じ世界観を共有していて、「線」と「明暗」が中心だった白黒漫画から、単純でありながらも個性あふれるキャラクターや多彩な色味が注目されるウェブトゥーンとして生まれ変われ、大成功した作品。高いクオリティーの作画と躍動感溢れるキャラクターで韓国最高峰の武侠ウェブトゥーンに挙げられる。2015年9月にネイバーウェブトゥーンで初披露され、当時韓国では珍しく200万部以上販売された韓国武侠漫画『龍飛不敗』のような世界観を共有し注目を集めた。
武侠アクション・ジャンルを好む30~40代男性読者からの人気はもちろんのこと、10~20代の読者にも旋風的な人気を得て、連載期間中には常にトップランクを占領し、 グローバル累積閲覧数は14億回を記録した。「2016大韓民国コンテンツ大賞」では、漫画部門大統領賞を受賞し、「韓国の正統武侠のジャンルに一線を画した記念碑的な作品」と評価された。